「おはようございまーす」と入ってきたその人を見て、わが目を疑った。逆光を背負って現れたその人はまさにlike a　王子様。片寄涼太様、綾瀬楓様！　だってリアルに白い歯見せて笑ったよ、今？　しかもなんというスタイル。え、何等身？　ひぃふうみい…9等身以上ある！ お顔小さいー。（←この時間3秒）

はっと我に帰り、平静を装いながら「メイクルームこちらになります」と誘導し、なんとか職務を果たす。

まずい…美麗すぎる…今日はちゃんと仕事ができるだろうか…。お母さ～ん、怖いようぅぅう。

撮影は実際の掲載では後半に組んだが、モフモフセーターの衣装から。太陽の日が燦々と入り込んできていて、気持ちいい。クッションを抱いていただいたり、ソファに寝ころんでいただいたり…。松井カメラマンのポーズおねだりが止まらない！　一方こちらではカメラからリアルタイムで転送される画像をパソコンでチェックしながら、「いい！いい！」「ニットにハダシ、無敵！」「あーこの表情！全部使う！」とかまた例のごとくの応援上映が止まらない。だってかっこよすぎて黙っておられん。それを聞いた片寄さん…ニコニコ笑ってくれて「これで合ってます？」と…。

合ってます♡（全力で返事）

シーン変わって、ちょっと暗めの部屋。もうページをご覧の皆さんはおわかりかと思いますが、言わずと知れたハイブランドのお衣装なんです。長身の片寄さんが着ると、サマになるってもんじゃないですよ、アナタ。

片寄さんがベッドに腰をかけただけで、もうドキドキ。しかもカメラマンさんが、「じゃあちょっとベッドの方へ…」と誘導。片寄さんが上着を脱いだ時、「ああああ！もう表紙は決まった！」と心の中で叫ぶ。白シャツの片寄さんが、ベッドに寝転がって「涼太のここ空いてますよ」みたいなポーズを自ら！ 勝ったよ‥‥勝訴だよ‥‥涙。完売かも。やっぱりすごいよ！国民的スターは違う。こっちの心の声まで聞こえているよ！

さらにスターぶりはインタビューでも。インタビュアー赤山さんが片寄さん正面に。私は片寄さんの右後ろに椅子を置き、インタビュー拝聴。片寄さんは赤山さんの目をしっかり見て、言葉を確かめながら、丁寧にインタビューに答えていく。時折、私のほうまで振り返って「このCMって●●でしたっけ？」「あの女優さんの名前ってわかります？」と…。

こんなしがない編集にまで振り返ってお話を聞いてくださって

もったいのうございます…。

撮影・取材終了後、次のお仕事の場へ急いでいるにもかかわらず、こちらに向かって深々と「ありがとうございました！」と深々とお辞儀をしてくだり…。

事務所さんのお迎えの車に乗って行ってしまいました…。あれ、カボチャの馬車かな。

バタン。スタジオの扉が閉まった時

「億千の星たちの中で～巡り会えた奇跡のように～♬」が脳内を駆け巡りました。お母さん、私、夢のような時間を過ごしました。

おしまい。

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