「女優になるためだけに生きている」佐々木悠華の秘めた強い決心とは…。

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カロリーメイトを始めとするCMに次々と抜擢され、2022年12月9日(金)には映画『散歩時間~その日を待ちながら~』の上映(新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー)も控えているなど、目が離せない存在となっていく、女優・佐々木悠華。どこか懐かしい少女のような笑顔と意志の強さを武器に、夢への階段を駆け上がっていく彼女のあれこれを包み隠さず聞いてみた。

〈INTERVIEW〉
-芸能界に入ったきっかけを教えてください。
 物心ついたときから女優さんになることは決めていました。でも、なかなか始められなくて…高校三年生の終わりから、お芝居のレッスンに通うことができたので、そこからスタートしました。

-物心ついたときから目指していたなんてすごいですね!幼少期はどんなお子さんだったんですか?
 幼少期は、「世界で一番自分が可愛い」と思ってました(笑)。自分が一番可愛いって勘違いしていたので、女優さんになれるかなって。でもある時、「私って可愛くない!」と気付いたので、可愛くならなきゃと思って、可愛くなるための努力をしてきました。

-ご家族からとても可愛がってもらっていたんですね。
 お母さんがとにかくずっと「可愛い、何しても可愛いね」って言ってくれる人だったんですよ。だから勘違いして「私は世界で一番可愛いな」って思ってました(笑)。


-可愛くなるための努力は具体的にどんなことをされていますか?
 モテたくて、中学の頃は一時期すごくモテたかったんですよ。モテたい時期ってあるじゃないですか(笑)。その頃は「どうやったら異性にモテるんだろう」というのをすっごく研究したんです。それこそ「モテるためには」って調べて、出てきたサイトを見まくったりとか。結果的に、人として魅力的にならないと異性からも同性からもモテないし、好かれるためには素敵な人にならなきゃいけないんだなってことにたどり着きました。内面やマインドから変えていこうって意識しています。

-「これだけは誰にも絶対負けない!」みたいなことはありますか?
 お仕事を始めてから色んな方とお話しするようになって、「意志が強いね」って言っていただけることが多いです。お芝居でも「意志が強い」って言っていただけることが多くて。それはきっと小さい頃から女優さんになるって決めていて、そこだけはずっと揺らがなかったからだと思います。「女優さんになるためだけに生きている」って言っても過言ではないくらい、本当にそのためだけに生きてきたので。だからその意志とかを自分でもすごく大切にしているし、お芝居にも表れているんだと思って、そこは強みにしてきたいです。

-芸能界のなかでもアイドルやモデルではなく、なぜ女優になりたいと思ったんですか?
 何かきっかけがあったとかではないんですけど、「自分はきっと何かを表現する人になるんだ」という思いはなんとなく頭の中にありました。色々やりたいなって思っていたんですけど、最終的には絶対女優さんになるっていうのは決めていて。テレビっ子だったので、テレビドラマや映画を見て、「私はこの世界に行くんだ」「女優さんになるんだ」って思ったのは覚えています。

-憧れや目標にしている女優さんはいますか?
 目標にしている女優さんはいないんですけど、好きな女優さんは小松菜奈さんです。アンニュイな感じで、唯一無二の独特な雰囲気がすごく好きです。あとは小松さんの目のお芝居がとても繊細というか、目だけで伝わるものがある、表情だけで引き込まれるお芝居をされるので素敵だなって思います。

-あらためて、カロリーメイトのCM出演が決まったときの心境を教えてください。
 「あ、スケジュール入ってる」みたいなサラッとした感じでした(笑)。現場に行ったら、結構メインで出してもらったので、自分でもびっくりして「あれ? 私、メインだ」って。クライアントさんも現場にいて、仲良くなってお芝居を褒めていただけました。すごく楽しい現場だったので良かったです。

-実際に放映されたのを見た瞬間はどうでしたか?
 「こんな感じかな」というのは想像してたんですけど、友達から「見たよー」っていう連絡がたくさんあって、学生時代を思い出しました。それこそ「泣いた」って言ってくれる友達もいて、そういう作品に出られたのはすごく嬉しいし、光栄だなと思いました。

-ご自分の身長ほど大きなパネル広告などもありましたが、お母さんなどから何か感想はありましたか?
 お母さんは天然というかぶりっ子なので「え~すごいじゃん♡ かわいいね♡」みたいな感じでした(笑)。

-2022年12月9日から上映される映画『散歩時間~その日を待ちながら~』のストーリーや佐々木さんの役どころについて教えてください。
 コロナ禍を題材にしたお話で、しし座流星群が降り注ぐ一夜の色んな人たちの日常を描いた作品です。私は山時聡真さん演じる幼馴染の同級生にずっと片想いしている中学3年生の女の子役です。コロナ禍で行事も色々中止になってしまい先が見えない不安を抱えている中で、片想いしている男の子にもなかなか想いを伝えられないもどかしさみたいなものを演じています。

-「ここに注目してほしい!」というシーンやポイントはありますか?
 私の登場するところだと、プールのシーンが印象的です。青春してるなというか、中学生のときに好きな子とプールで夜二人きりって、ドキドキするしすごいことじゃないですか。大人の方が見ても昔を思い出して「懐かしいな」と思ってくれたら嬉しいです。

-今回の映画のキャスティングはどのように決まったんですか?
 この映画のオーディション時期に、戸田さん(戸田彬弘監督)がワークショップもされていて、それに参加させていただいたときに、声をかけていただきました。

-今回の役どころが中学3年生で、以前も中学2年生の役を演じられていましたが、実年齢よりも下の役を演じるときに意識されていることはありますか?
 今まで女優さんになるって決めてきたので、その時々の感情を忘れないように生きたいなってずっと意識しています。なので、その時々の感情を日記につけていたんですよ。中学生の役を演じるってなったときには、中学生のときの日記を見返して「あの時はこういう感情だったのか」っていうのを思い出すようにしていました。それこそ、今この瞬間の感情も忘れないようにしたいってすごく思っています。

-その日記はいつから書いているんですか?
小学校のときから思っていたので、それこそ喧嘩したとか、怒られたこととかそういう自分の中で大きいことがあったらメモするようにしてました。ちゃんと日記に書き始めたのは、小学校6年生くらいのときからです。最近はちょっと書かなくなっちゃったんですけど(笑)。学生のときはずっと書いてました。あまり他人には言えないことってあるじゃないですか。学生だからこその悩みとか、思うことを自分のノートに書いて、発散というか自分を肯定してあげるじゃないですけど、そういうことをしていました。

-最近の休日はどんなことをして過ごしていますか?
 最近は岩盤浴にハマってて、めっちゃ行きますね。自然も好きで、緑があるところに定期的に行きたくなります。行って、空気を吸って帰る!っていうのをやってます(笑)。

-車で行くんですか?
 免許を最近取ったんですけど、まだ全然乗れないので、お母さんとかお姉ちゃんに横にいてもらってドライブしてます。運転の練習も兼ねてって感じです。

-趣味が弾き語りとのことですが、十八番はありますか?
 高校時代に軽音楽部で弾き語りをやっていて、その頃の曲を今もやってるって感じです。にしなさんがすごく好きでコピーしたりします。あとは、昭和歌謡が好きで、最近は松田聖子さんや中森明菜さんを弾き語りしてます。

-カラオケには行きますか?
 カラオケも行きます。カラオケに行ったら絶対に昭和歌謡を歌いますね。1人曲の趣味が合う子がいるので、その子と行くときはお互いにずっと歌謡曲をエンドレスに歌ってます。

-ずばり、自分を一言で表すなら?
 うーん、難しい(笑)。…「芯の強さ」ですかね。なんか恥ずかしいですね、何言ってんだって感じ(笑)。一度決めたら絶対突き進みたいタイプなので、それこそ高校生の頃の部活もそうでした。もともとカラオケも60点レベルで音程も分からないし、歌が本当に苦手だったんですよ。みんなにも音痴って言われるくらいでした。なぜか分からないですけど軽音楽部入っちゃって。でもやるって決めたからやりたくなってしまって、朝から晩までとにかく練習してました。本当に一回決めたらどこまでも突き進みたいタイプなので、そこは自分の特徴なのかなって思います。

-カラオケ60点から「趣味は弾き語りです」って言えるまで上達してすごいですね。
 もう毎日本当に練習してました。負けず嫌いなので…負けず嫌いでもないか(笑)。周りがみんなとても上手だったので、その子たちに刺激されてっていうのもあります。ただ私は、女優さんになるために必要な特技を探すために部活に入ろうって思ったので、それがメインでした。「女優さんになるには特技が必要だな…私特技ないな」って思って軽音楽部に入ったんですよ。だから、女優さんになるためならどこまでも突き進もうって。そしたらすごくハマって、音楽が大好きになったので、いい経験だったなって思います。

-座右の銘や大切にしている言葉はありますか?
「自分を大切にする」ってことはすごく大切にしています。結構突き進めちゃうタイプなので自分に厳しくなっちゃって、パンクしちゃうときとかあるんですけど、そういうときって人にも優しくできないって思って。周りの人も大事にしたいし、そのためには自分の心に余裕が無いといけないなって思うので、自分に優しくしてまずは自分の心が満たされている、輝いている状態でいたいです。

-今後演じてみたい役柄はありますか?
 普段は明るいと言ってもらえることが多いんですけど、結構暗い部分もあって…(笑)。めっちゃネガティブとかではないんですけど、「私ってなんで生きてるんだろう」「なんで私は生まれたんだろう」みたいなことを考えるときもあります。その時に映画やドラマを見て救われたので、私もそういう何かを抱えている人を、私が演じることによって救えたらなって思っています。救いたい、というのはすごくおこがましいんですけど、誰かに寄り添えるようなお芝居をしたいし、そういう役を演じたいなってずっと思っています。

-これからの目標があれば教えてください。
 一番は朝ドラに出たいです! やっぱりそこは憧れというか、素敵だなと思う女優さんがたくさん出演されていたので、私も朝ドラに出たいなって思います。ヒロインで!(笑)。

-最後に読者にメッセージをお願いします。
  映画『散歩時間~その日を待ちながら~』のことになってしまうんですけど、コロナ禍ということで不安なことだったり先の見えない中の葛藤みたいなものが今でもあると思うんですけど、それも懐かしく思えるというかすごく温かく愛おしく思える日がきっと来ると思える作品です、ぜひ観ていただきたいです。

【プロフィール】
佐々木悠華 SASAKI YUKA
生年月日:2002年12月5日 出身地:東京 身長:154cm 特技:弾き語り(バンドでギターボーカル担当)、陸上

<主な出演作品>
カロリーメイト web movie | 「入学から、この世界だった僕たちへ。」メインキャスト
TVCM「JAL×コカコーラ 新たな旅立ち篇」ヒロイン
TVCM「スーツのはるやま」(松本花奈監督)メインキャスト
MV「優しい人、赤い糸」(上野優華)主演

(取材・文 伊藤愛花)


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