鳴海唯、大人に成り切れていない等身大の今の自分。 1st写真集「Sugarless」発売。

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大河ドラマ「どうする家康」(NHK)にも出演中の女優・鳴海唯さんが、8月17日(木)に1st写真集『Sugarless』を発売。10月13日(金)からスタートする阿部寛さん主演のドラマ「すべて忘れてしまうから」(テレビ東京系列)にもアルバイト店員・ミト役としての出演も決定している。女優として一層の活躍が期待される鳴海唯さんにお話を伺った。

〈INTERVIEW〉

— 今回の写真集の発売が決まったときのお気持ちを聞かせてください。

仕事を始めたときから「写真集をいつか出せたらいいな」という、憧れの一つだったので、それがお仕事を始めて5年目にして実現するっていうのが、今でも信じられないです。写真集が決まったと聞いたときは、今もそうなんですけど、なにか夢見心地というか、この写真集を通してやっとファンの方への恩返しができるなと思いました。自分しか載っていない作品を出すって、俳優にとってなかなかない機会なので、ちょっと照れくささもありつつ、ファンの方に喜んでもらえるものができた嬉しさもありつつ…みたいな感じです。

— 『Sugarless』というタイトルについて。

撮影当時は24歳なんですけど、その時に撮影していた自分自身の気持ちとかを思い返してみて、ちょっと「大人に成り切れていない大人」みたいな、どこまで年を重ねても駄菓子屋さんとか子供の頃に好きだったものがずっと好きで、まだちょっと子供でいたいなという思いが消えない部分だったり、今もブラックコーヒーは飲めないんですけど、最近になって砂糖なしのミルク入りのコーヒーは飲めるようになって、この「シュガーレスのカフェラテ」が、今の中間地点にいる自分「ブラックでもない」「砂糖が入ってるでもない」その中間の「シュガーレス」が、まさに今の自分だなって思って、そこからこのタイトルをつけました。

— 今回の表紙もその「駄菓子好き」ということで選ばれた一枚なんですか?

そうです! 長崎の駄菓子屋さんで撮影をして、写真集の中にもあるカットの一部なんですけど、基本おちゃらけていたい人間なので、駄菓子屋さんの撮影では等身大の自分がすごく出ています。表紙のお菓子のココアシガレットをくわえながらの少年っぽい感じがお気に入りで、それをそのまま表紙に持ってきたら自分の人となりが伝わるかなと思って選びました。

— この写真集には今のご自身の境地が表れているんですね。

子供っぽい一面もありつつ、水着やランジェリーのカットでちょっと大人っぽい部分とか見せられたり、コントラストがある1冊になったので、どちらにも振り切ってない今の等身大の自分が出せました。

— お気に入りのカットを教えてください。

長崎で撮ったシーグラスの1枚なんですけど、用意していた小物ではなくてその場に散らばっているシーグラスを集めて、スタイリストさんとかメイクさんが顔や体にくっつけてくれて、自然のアートに触れて遊びながら撮ることができました。本当は、シーグラスって晴れた日に見るとすごく綺麗に光が反射して映るのが美しいんですけど、この日はすごく曇っていて、「これはやばいかも」って思ったんですが、フラッシュを焚いたら曇りの空といい感じになって、シーグラスの色味もちゃんと出ていて、結果的に曇りで良かったなって。みんなで共同制作した感じで楽しかったです。

— 福岡・長崎の思い出はありますか?

この九州の旅で食の好みが広がった気がします!屋台で博多ラーメンを食べたんですが、博多ラーメンは私の中で「こってりしたラーメンだ」っていうイメージが勝手にあったんですけど、食べてみたら意外とあっさりしていて、新しいラーメンの扉が開けました(笑)。あと、やっぱり「長崎に来たら絶対カステラを食べたい」って思っていたので、長崎ならではのカステラアイスとか、カステラの中にアイスがサンドされたやつとかもあったりして、長崎は観光地としても楽しかったです。あと、写真には写ってないんですけど、お刺身もすごく美味しくて、長崎でも福岡でも食べたんですけど、しょう油も甘いじゃないですか、それもすごく好きで、食に感動した九州でした。

— 水着での撮影は初めてでしたか?

初めてです!最初は緊張してたんですけど、スタッフさんが今まで何度もお仕事でご一緒した方々だったので、すごく穏やかな空気が流れて、全く緊張することなく楽しめました。

— 水着撮影に向けて、特別に準備したことはありますか?

今も通ってるんですけど、ピラティスです。ムキムキの体じゃなくて、女性らしい体を作ることを意識してボディメイクするのに最適なトレーニングって何だろうって考えていたときにピラティスと出会って、そこからピラティスを週2でやって、他の日は家で腕、背筋、脚みたいにパートに分けた筋トレをするっていう生活を3ヶ月間ぐらい続けました。あんまり運動しすぎるとムキムキな体になっちゃう体質なので、そこは気をつけて、ちゃんとインナーマッスルを鍛えるっていうことを大事にして健康的な体作りをしていきました。

— NHKの大河ドラマ「どうする家康」に出演中ですが、撮影は順調でしょうか?

幼少期の「稲(いな)」の部分と、大人になった「小松姫」の、今は「稲姫」のところになるので、これから撮るのは嫁いだ後になります。メインになるのは幼少期の頃の山田裕貴さん演じる「本多忠勝」との父と娘のシーンになるので、ここはもう撮り切った感じです。

— 大河への出演が決まった時の心境はいかがでしたか?

自分が出させていただけるっていう嬉しさももちろんあったんですけど、父がずっと大河に出てほしいって言い続けていたので、決まったときは最初に父の顔が浮かんで、それを叶えられて親孝行できたので、本当に良かったなっていう気持ちと、「出演します」と情報解禁をした後に、ファンの皆さんや友達から「おめでとう」って言ってもらえることがたくさんあって、普段なら作品に出演して「おめでとう」って言われることってあんまりないので、改めて大河ドラマって多くの方に知られていて、みんなが憧れる夢の舞台で、自分はそんな光栄な場所に立たせていただいてるんだなと実感しました。

— 実在した人物を演じる難しさはありましたか?

いわゆる一般的なドラマだと空想で描かれているストーリーだから実在の人がいるわけではないですが、実在していた方だとやっぱり歴史が好きな方からすると「そうじゃない」みたいな部分があって、戦国時代でもすごく人気のある人物なので、演じるにあたって「鳴海唯」ではなく「稲姫」「小松姫」でなきゃいけない、そこの期待を裏切っちゃいけないと思ってしっかりと勉強しました。大人になった後の「小松姫」のほうは史実がたくさんあって、男勝りで、甲冑を着て自分から戦に出ていくような強い女性っていう、たくさんのエピソードが残っているのであまり苦労しなかったんですけど、「稲」の時代は史実が少ないので、その強い女性が子供の頃はどんな人物だったかって勝手に想像しながら、お父さんの背中を見て育ったからわがままで勝ち気だけど、ちょっとおちゃめな部分だったり、少女ならではの可愛らしいところもあるんじゃないかって考えながら演じました。これまでにいろんな方が演じられているんですが、私にしかできない稲姫、自分なりの稲姫を演じられたらいいなと思いました。

— お笑いがお好きということで、好きな芸人さんはいらっしゃいますか?

好きな芸人さんを挙げたらキリがないんですけど、総じてコントが好きかもしれないです!私が人生で一番むさぼるようにテレビにかじりついていた幼少期に「エンタの神様」「爆笑レッドシアター」とかお笑いの番組の多い時代を過ごしていたので、毎週のように「爆笑レッドカーペット」「爆笑レッドシアター」「エンタの神様」って、この3つを観て育ちました。あと、新喜劇の芸人さんも心の底からリスペクトしてます!

— 出演してみたいCMはありますか?

天然水やスポーツ飲料のような爽やか系のCMです。あとはシリーズものが好きなので、コントみたいな感じでどんどんストーリーが進んでいくCMが大好きなので、そういう作品に出てみたいです!

— 今後の目標を教えてください。

目標をこれって決めていなくて、初心を忘れないっていうことが目標というか、ちゃんと肩の力を抜いてカメラの前に立つっていうことをずっと忘れないで、これからもお仕事をしていきたいなって思います。

— 読者の皆さんにメッセージをお願いします。

この写真集の中でしか見られない鳴海唯が何枚もあると思うので、今まで見たことなかった部分をお見せできるのと、あまり自己紹介をしたことないので、自分の人となりをこの写真集を通して知っていただけたらって思います。

【PROFILE】
鳴海唯(なるみ ゆい)
1998年5月16日生まれ(25歳)
出身:兵庫県
趣味・特技:運動全般

【書籍データ】

鳴海唯1st写真集『Sugarless』
撮影:川島小鳥
仕様:A4判/128ページ
定価:本体3,000円+税(税込3,300円)
ISBN:978-4-768-31818-8

取材・文 M.Yamazaki/スタイリング 中井彩乃/ヘアメイク玉井朱音(GiGGLE)

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