まずはこちらのCMを観て欲しい。
これは日清食品「カレーメシ」の新CM「信じて混ぜれば本格カレー 篇」(15秒)なのだが、皆さんは気づいただろうか?
「ねるねるねるね」っぽい魔女がいることを。
「ねるねるねるね」はクラシエフーズが販売する菓子なのだが、1986年から2002年まで、TVCMのキャラクターとして老婆の魔女が登場していた。そのインパクトは大きく、彼女が「ねるねるねるね」を練り混ぜるシーンは、今も記憶の中にしっかりと残っている。
果たして今回の「カレーメシ」のCMに登場する魔女は、「ねるねるねるね」の魔女なのか。「ねるねるねるね」の魔女が見せている幻覚なのか。SNSでも「今ねるねるねるねの魔女がいたぞ」「どさくさに紛れてねるねるねるねの魔女が(笑)」と話題になっているので、CMNOWは真相を確かめるべく、日清食品の宣伝担当者に話を聞いた。
◆CMNOWが直撃!
ー「カレーメシ」の新CMに登場する魔女は、「ねるねるねるね」の魔女なのですか?
日清食品:「ねるねるねるね」の魔女をオマージュした「カレーメシ」の魔女です。
なるほど。あの魔女はどうやら「ねるねるねるね」の魔女ではないらしい。
「カレーメシ」の魔女だそうだ。
…ん?ちょっと待って。オマージュ?それはクラシエ的に大丈夫なのだろうか。
日清食品:クラシエ様にはCMの企画段階から内容をご確認いただき、ご快諾いただいています。
「カレーメシ」の魔女は、ちゃんと「ねるねるねるね」の魔女から認められた魔女というわけだ。ひと安心。それにしても「カレーメシ」CMの反響は大きく、CMが放映されるたびにSNSで話題となる。
担当者は「あらためてクラシエ様の『ねるねるねるね』のCMが、いかにお客様へ強い印象を与えているか実感しました」とその偉大さに感服。
本当にその通りで、CMに一瞬映っただけで、多くの人が「ねるねるねるね」の魔女ではないかと反応してしまうのだから、その魔力の偉大さには平伏さずにはいられない。それはある意味で、「ねるねるねるね」の魔女が、私たちの記憶の中で今も練り続けていることを物語っているのかもしれない。
あ!そういえば……。
あることを思い出したCMNOW編集部。「数年前に放映された『日清ラ王』のCMにもねるねるねるねの魔女がいたような…」。調べてみるとやはりいた!ということで、追加で質問をしてみると…。
ー2016年に放送された「日清ラ王」のCMの魔女は、「カレーメシ」の魔女とどのようなご関係なのでしょうか?
日清食品:「日清ラ王」の魔女と今回の「カレーメシ」の魔女に直接の関係はございませんが、「日清ラ王」のCMについても、クラシエ様に内容をご確認いただいたうえで制作しました。
おお、この二人は別の魔女なのか…!それにしても、「日清ラ王」の魔女も公認というのだから、「ねるねるねるね」の魔女はとても懐が広い。次はどんなCMに練って現れるのだろうか。今から楽しみで仕方がない。