NGT48 小越春花、グループのために個人の成長!今年の目標は「友達づくり」。

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NGT48・小越春花さんが出演する、劇団鹿殺し『9階団地のスーパースター』が、2月29日(木)〜3月17日(日)、東京・新宿シアタートップスと兵庫・アイホールにて、上演される。さらに「私の卒業」プロジェクトの第5期生として映画『こころのふた〜雪ふるまちで〜』への出演も決定。女優としてもアイドルとしても一層の活躍が期待される小越さんにお話を伺った。

〈INTERVIEW〉

—「私の卒業」プロジェクトの第5期生に選ばれたときの心境をお聞かせください。

ワークショップ型のオーディションに参加したことが初めてでした。審査が進んで「今、このくらいまで絞られてるよ」って聞く度に「そうなんだ…」みたいな驚きの気持ちでした。キャストに選んでいただけたのは運だったと思っているので、まだここから頑張らなきゃなって気持ちです。

— 審査を重ねていく中で、苦戦したことはありますか。

そもそも演技経験がそんなに多くなかったので、まず「演技とは何か」という状態でした。同年代のお芝居に向き合ってきた時間が長い方を見るとやっぱり圧倒されてしまって、緊張するし、不安になっちゃうし…全部苦戦でしたね(笑)。

— 緊張を解くために実践していたことはありますか。

「いつもと同じ仕草をすると緊張が解けるよ」と教えていただいたことがあったので、さりげなく髪を耳にかけるとか、とにかく「今の緊張を楽しむぞ!」って気持ちをなるべく意識しました。でもやっぱり緊張はしました(笑)。

— NGT48のライブではどうやって緊張を解していますか。

ライブの時は気持ちが自分でいられるというか、曲の中に感情を入れられるのでそんなに緊張しないんですけど、演技のような自分じゃない誰かになる時って自分のことを「大丈夫、大丈夫」って励ましてもその役に近付けたわけではないから、緊張して自分をコントロールできないなって思っちゃって、そこがすごく難しかったです。

— 共演者の方とのエピソードはありますか。

私、友達が少なくて、メンバーくらいしか同年代の話せる子って居ないんです。だから「そんなに友達つくらなくていいかな」みたいな気持ちでいたんですけど、ワークショップに参加したら自然とみんなと話せるようになっていて、不思議な感覚です。人って友達をつくることが大事なのかなって(笑)。それに気づかせてくれたこともそうだし、お芝居に向かって一緒に頑張る仲間との出会いってすごく素敵だなって思いました。ワークショップの期間中に人としても成長できました。あと、ご飯に行ったり、連絡を取ったりする子もいます。友達が増えてすごく良かったです。

— 自身の活動拠点でもある地元・新潟での撮影に関して、意気込みを教えてください。

私にとって東京は今までずっと「戦場」みたいな気持ちで、お芝居をするためだけに行くって感じだったんですけど、今回のオーディションは、生まれ育った地元の新潟が舞台だっていうことが大きな要素で参加したので、初めての体験が多い中で、地元で撮影できるのは安心感があるなって思ってます。このプロジェクト自体、地域の発展・創生を課題に掲げていて、私も新潟を盛り上げたいっていう気持ちでアイドルをしているので、そこの想いも映画撮影を通して今回のプロジェクトに乗せられるなって思います。新潟を自分が普段やっているアイドルじゃない形でPRできるのはすごく嬉しいです。

— 次に舞台「9階団地のスーパースター」に出演が決まったときの心境を教えてください。

「できるかな?」って不安な気持ちで、ドキドキしちゃってました。劇団鹿殺しさんの舞台には、一年と二ヶ月くらい前に出させていただいたんですけど、その時が私にとって人生初めての舞台だったので、たくさんの学びや経験をさせていただきました。だから、また出演のお話をいただけたことがとても嬉しくて、ありがたいなと思います。でもその反面、一年前の凄まじい時期の記憶がまだあるので、そこの世界にまた飛び込むという覚悟は決めています。しかも、演じさせていただくのが「関西弁を喋る男の子役」ということで、初めての挑戦が多いので、楽しんでやれたらなとは思ってます。

— 稽古する前に準備していることはありますか。

YouTubeで「関西弁講座」って調べてみて、英語の勉強みたいに聞いて口に出して言ってみたり、関西出身のメンバーやスタッフさんに聞いてみたりはしてるんですけど、なかなか難しいです。ネイティブにはまだまだなので、頑張らないとなって思います(笑)。

— 役作りはどうされていますか。

初演の映像を見させていただいたときに、女の子の仕草と違う、自分が今までやった事のないような立ち姿に「うわ、すごい」って圧倒されました。ビジュアル撮影をしてみて、本当にびっくりしちゃうくらい自分じゃなくて(笑)。ウィッグと帽子を被って、メガネ掛けて…本当に自分じゃないです。昔流行った服装らしいんですけど、それに身を包んでみたら割と(役が)入ってきたかもしれないって、ちょっと掴めてきたかなとは思っています。冴えない感じというか、可哀想な感じの男の子なので、そのポンコツ具合みたいなのは、今まで自分が経験したことから必要な要素を引き出していこうと思います。昭和のランドセルを背負ってるような男の子の写真とか映像を見て「こんな感じなのかな」ってイメージはしているんですけど、まだ稽古に入ってどんな感じになるかなってドキドキしてます。

— 今年新しく挑戦したいことはありますか。

私の今年の目標が友達を40人つくることなんです!というのも、今回のワークショップに参加してる人数が私も含めて出演者22人なので、もう既に21人のお友達ができたと思って、「これは!」と思ったんです(笑)。あと19人ですね。舞台でこれからご一緒させていただく方ともこの勢いに任せて仲良くなれたらいいなと思ってます。今まではお仕事上の関係になっちゃってたところがあったんですけど、お仕事でのご縁を大切して、友達づくりを頑張りたいと思います。

— グループ結成8周年を迎えた今の気持ちをお聞かせください。

もうそんなに経つんだなって。私は2期生なので初期からいたメンバーではないんですけど、結成した時に新潟にいたのでNGT48ができるっていう大ニュースはすごく盛り上がっていたのを覚えてます。あれから8年経つんだなと思うと感慨深いし、どんどん自分も先輩の立場になっていって、後輩が増えてるっていうのも年月を感じます。いろんな時代があったけど、今のNGT48を一番輝かせられるように頑張りたいです。

— NGT48に加入して成長したことはありますか。

いろいろあるんですけど、視野が広くなったかなとは思います。NGT48に入る前は普通に過ごしていたので、自分も周りの友達も自分の気持ち、自分の考えを優先しちゃうみたいな。それで意見がぶつかり合って、喧嘩になっちゃうっていうことも日常茶飯事だったんですけど、いろんな個性溢れるメンバーと出会ったり、スタッフさんとか大人の方と接することが多かったりする中で、自分がどうしたらもっと良くなれるんだろうと考えるようになりました。自分に足りないところとか、人の気持ちとか、どういうことが求められているのかとか、客観的なことも考えられるようになったのは人としての成長かなと思います。

— 先日加入された4期生に対しての印象を教えてください。

可愛いです! でも、年齢が近い子もいました。3期生も年齢が結構近いので、そういう子たちとはそれこそ本当に友達になりたいって思ってます。最年少の子になると5、6歳離れてるので、可愛い妹ができたって気持ちになってます。まだそんなに話してないんですけど、タイミングがある時はちょこちょこ話します。私はそんなに先輩に話しかけに行けなかったし、後輩にも行けないので、人懐っこい子が多いイメージです。一つ話題を振ったらめちゃくちゃ楽しそうに答えてくれるのが嬉しくて、逆に助けられてるなって思います。

— 今後の目標は何ですか。

NGT48の方では、とうとう私たちの代が先輩たちから後輩たちに受け継いでいかないといけなくなったので、今までのものに囚われすぎずに、自分たちらしさを出していきたいです。また、グループ以外のお仕事を頑張って、個としても強くなることが、グループにとって私が貢献できることかなとも思いますし、お芝居など新しい世界に飛び込んでみるのは、自分の人生を豊かにすることにもなるかなとも思うので、頑張りたいです。

— 小越春花さんにとってNGT48はどんな存在ですか。

NGT48の人たちは、本当に自由人なんですよ。毎回、行動にびっくりさせられたり、こんなアイドルいるのかって思っちゃうくらい考えがすっごくぶっ飛んでる子もいるし(笑)。そのアイドルというイメージや型に囚われないような子たちがたくさんいることをもっと世間の方に知っていただけたら面白いなと思います。あとは、新潟の土地でお米を作っているんですけど、そんなアイドルは他にいないと思うので、お米作りを通して新潟のお米の美味しさを知ってもらうとか、新潟の地域密着型アイドルとして、自分たちのことも新潟のこともPRできるグループとして、そこをもっと推していって、他のアイドルさんとの差別化みたいなのをちゃんと見せていきたいです。

— 新潟の好きなところはどこですか。

住んでてここが一番フィットすると思っています。人も優しいし、程よい都会と田舎さというか、心がちょうど良い気持ちになれる場所かなって感じてます。東京でのお仕事にすごい憧れがあるし、キラキラした世界だなって思うけど、たまに帰りたいなって思ったときに帰るとすごく安心する所なので、この安心感はやっぱり新潟にしかないなって。

— 目標にしているライブ会場はありますか。

コンサートはやっぱり、新潟の朱鷺(とき)メッセでやりたいなっていうのはみんなで言ってます。3年くらい前に荻野由佳さんの卒業コンサートを朱鷺メッセでやった時は、3期生、4期生がまだいなかったので、今入ってきてくれた後輩たちにもその景色が見せられるように頑張りたいです。

— 出演したいCMはありますか。

コーンスープのCMとかいいですよね。テレビで流れてて「こんないい朝が迎えられたらいいな」って思うので、日常のを描いたCMっていいなって思います。美味しそうに飲めるように頑張りたいです(笑)。

— 読者の皆さんへメッセージを。

もうちょっとで20歳になるので、私のアイドルとしての姿とか、お芝居に挑戦している姿とか、より一層いろんな幅広さをお見せできたらなと思いますし、ファンの皆様には嬉しいご報告を何としてでもしたいなと思っているので、暖かく見守っていただけたら嬉しいです!

【PROFILE】
小越春花(おごえ・はるか)
NGT48 2期生
2004年6月26日生まれ 新潟県出身 A型
特技:はるか脳内会議、暗算
趣味;カフェ巡り、人間観察、ドラマ鑑賞、エレクトーン
X:https://twitter.com/haruka_ogoe626
Instagram:https://www.instagram.com/haruka_2525_ngt48

小越さん出演映画「こころのふた〜雪ふるまちで〜」

新成人を迎える高校生達の青春群像劇
高校の卒業は、多くの生徒たちにとって、人生初めての大きな岐路。進学、就職と言った進路の問題や、恋人、友人との関係の変化など、その岐路において数々のドラマが生まれる。そんな高校生の思いや悩みを題材に、若者たちが前向きになれる物語が展開されるのが「私の卒業プロジェクト」のオリジナルストーリー。 今回の第5期は、新潟県新潟市と燕市を舞台に、新潟市ふるまちの芸妓、燕市の金型など、地元に根付く文化に触れながら、人口減少社会における問題に切り込み、高校を卒業していく若者たちがどのような一歩を踏み出すのかが見どころとなるストーリー。地元の人々のみならず、都心部で暮らす人々へのメッセージも込められている。 

■取材・文 石原未彩、撮影協力 千葉由知(ribelo visualworks)

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GIRLS STREAM 06(ガルスト)
テーマは「旬な彼女のとある一日」。旬な女優、アイドルの「ある一日」を追いかけたグラフィック&インタビューマガジン。表紙は、グループだけでなく、TBS系「THE TIME,」曜日レギュラーなど活躍の幅を広げている櫻坂46の2代目キャプテン、松田里奈。中面には『ラストアイドル』のセカンドユニット「Love Cocchi」の元メンバー・西村歩乃果が約4年ぶりの水着グラビア。少女歌劇団ミモザーヌから、こちらも水着でちばひなのが初登場するなど、夏感もたっぷり。乃木坂46公式ライバル「僕が見たかった青空」からは工藤唯愛、八重樫美伊咲、早﨑すずきの3人のメンバーが登場!! AKB48からは最新曲の選抜メンバーに選ばれた下尾みう。2022年6月にHKT48を卒業、個人での活動の幅を広げている松本日向。第5回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦でファイナリストLIVEにも出場したSTU48の岡村梨央。「超無敵クラス」などで活躍する崎本紗衣、満開の笑顔が素敵な熊井戸花も初登場。

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