「恋する母たち」出演の結城モエ、慶應ミスキャンから女優へ　素顔に迫るインタビュー

慶應義塾大学ミスキャン2014でファイナリストに選ばれ、現在は女優として活躍する結城モエさん。現在放送中のTBSドラマ「恋する母たち」では、磯村勇斗さん演じる赤坂剛の元カノ・有馬ひとみ役をを好演し、注目を集めている。

今回CMNOWは、そんな結城さんに芸能を始めたきっかけや女優業への想いなど、話を聞いた。

◆結城モエ、芸能界へ

－小さい頃から芸能志望だったんですか？

福岡に住んでいた小さい頃、色々なプロダクションから声をかけていただいていたので、芸能界への興味はあったんです。まずは東京に行きたいと思い、親から「大学に合格したらいいよ」と言われたので、合格を機に上京しました。

－それで慶應義塾大学に進学されて…なぜミスキャンに？

芸能界へ行きたい気持ちはずっとあったのですが、どうすれば良いか分からなくて…まずはミスコンに出たらいいのかなと思って。右も左も分からなかったので、できることから始めました。

―大学在外中、芸能界を諦めかけた瞬間もあったんですか？

何度もありました。周りからは「今の年齢から芸能始めるのは難しい」や「一般企業に勤めた方が良い」など言われて、私自身も結構ブレて、なかなかうまく行かない時期もあったんです。そんな時に今の事務所と出会い、背中を押してもらって一歩踏み出すことができました。

◆「恋する母たち」と女優業

―現在出演中のドラマ「恋する母たち」。撮影はどうですか？

初日は自分の思ったとおりに出来ないというか、吉田羊さんや磯村勇斗さんの演技を見て、もっとこうしたいという色んな想いが浮かんできたんでました。それで現場へ行く度に自分の考えをお芝居にぶつけて、できなかったことが少しずつできるようになって。今まで以上に、演技が楽しいという感情が出てきたかなって思います。

―演技する中で変わっていった？

はい、かなり。

―役柄とご自身の性格で重なる部分はありますか？

仕事に対して真面目で、吉田さん演じる林優子へ憧れを抱いているところは似ているかなと思います。私自身も向上心を持って、コツコツ仕事を頑張るところが重なったりします。

―ご自身のキャリアを振り返って、ターニングポイントというか、重要だったなというお仕事はありますか？

全部です。お芝居の仕事をしていると、毎回得るものがあると同時に、変化する部分もあります。「探偵が早すぎる」というドラマは、まだ必死すぎて、とにかくセリフを間違えちゃいけないという気持ちでやっていました。それで「ギルティ～この恋は罪ですか？～」
あたりから、セリフをどう言うか、と言うよりも、どう言う感情に持っていけば、そのセリフが出てくるのか、と言う取り組み方に変わってきて。

今回のドラマでは、吉田さんに面と向かって想いを伝えるシーンがあったんですけど、それを現場で監督や吉田さんと話し合いながら感覚を掴んでいく、という経験はすごく大きくて。現場へ行くたびに、もっとこうなりたいという想いが湧き上がってきます。

―女優業以外では、篠山紀信さんの写真集も素晴らしかったです。

ありがとうございます。「表現する」ことに対して、覚悟や気持ちがすごく整理されたお仕事でした。人にどう見られたいではなく、作品を通して、こう表現することでこんな美しさが出てくるんだ、人の心に響くものができるんだ、ともっと深いところでものづくりを考えるきっかけになりました。

―出てみたいCMはありますか？

お酒などのCMに出てみたいです。自分の中にはまだ、子供っぽい部分も結構大きいので、もっと大人な女性という見せ方もできるようになれたらと思っていて。

―考え方もしっかりしていて、大人な方だなと感じましたが…。

全然そんなことないですよ（笑）。プライベートでは、姉がいて、家族の中で一番年下だから、なかなか大人になりきれていないです。

―まだ甘えちゃう部分がある？

そうですね。仲良くさせてもらっている人も年上の方が多くて。お姉さん方の中に入っていくことが多くて、その方が楽だなって思うんです。

―女優としての目標を教えてください。

芯の通った強い女性ってかっこいいなって思っていて。女性が憧れる女性というキャラクターを演じてみたいです。例えばカッコいい刑事役。私は私みたいな、芯のある女性に憧れます。