STU48 待望の1stアルバム「懐かしい明日」が6月12日発売! メンバー4人に特別インタビュー

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「瀬戸内」エリアを拠点に活動するアイドルグループ・STU48が、6月12日に1stアルバム「懐かしい明日」をリリース。「これまでの集大成」と「新たな出発」を内容に込めた、STU48初のフルアルバム。今回、メンバーの石田千穂さん、中村舞さん、高雄さやかさん、岡田あずみさんに1stアルバムへの想いをインタビュー。さらに、楽曲にちなんで「思わず愛が重くなってしまうもの」や「最近知った、メンバーの新たな一面」についても話を伺った。

― ファンの皆さんにとっても待ちに待った1stアルバムのリリースだと思いますが、アルバムが完成した感想を聞かせてください。

中村 今回のアルバムにはSTU48の全てのシングル表題曲とたくさんの新曲が収録されているので、「今からSTU48を推したい」という人に本当にSTU48を知ってもらえるし、前から推してくださっているファンの方にとっても、タイトルにあるように「懐かしい」と振り返ってもらえるアルバムだと思います。

石田 1期生として7年間活動する中で、「アルバムももうそろそろかな」ってみんなで発売のタイミングを予想するときもあって、本当に念願のアルバムです。

高雄 1stシングルが出た時からSTU48のファンとして聴いていたので、その頃からの曲と自分が加入してからの曲が入っていて、ファンとしても楽しめるし、メンバーとしても嬉しいみたいな。自分の宝物にもなると思うし、ファンの方にとってもそういうアルバムになればいいなと思います。

岡田 私は加入して3年目で、アルバムには自分が加入する前の作品が多く収録されています。加入する前から大好きだった楽曲やMVが本当にギュッと詰め込まれていて、ファンの方もですし、STU48のことをまだ知らない方も、活動してるメンバーも全員が本当にSTU48のことをより好きになれるアルバムなのかなと思います。

― 「これまでの集大成」と「新たな出発」がテーマということですが、これまでの活動の中で特に印象に残っているものは?

石田 『花は誰のもの?』でたくさんの歌番組に出させていただいたことが一番記憶に残っています。ずっと出てみたいと思っていた歌番組さんに本当にたくさん出させていただいて、1つ夢が叶ったというか「親孝行だな」って思いましたし、ここから更にもっと頑張ろうっていう気持ちにもなれたので大切な期間でした。

岡田 私は今回のアルバムに収録されているリード曲の『愛の重さ』のMV撮影が一番印象に残っています。選抜メンバーに選んでいただけたのがこの曲が初めて。選抜に入って初めてのことばかりだったんですけど、その中でもMV撮影というのはアイドルになる前からずっと憧れてたものだったので、それが叶ってとても嬉しかったです。家族やファンの方も選抜に選んでもらったことを一緒になって喜んでくれて。そういう声を聞くと、もっといい報告したいなって気持ちがすごく大きくなっています。

高雄 私は16人選抜に選んでいただいた初めての曲『独り言で語るくらいなら』のMV撮影です。先輩方から「MV撮影はすごく過酷だよ」というお話も聞いていて怖がってたんですけど、多分100回ぐらい踊って、100シーンくらい撮って、もう足がボロボロになって「過酷だな」って思ったし、気を張りすぎてご飯を一口も食べられなかったのを覚えています。そういった状況の中でも頑張れたのは「選んでもらった」っていう責任感もあったんですけど、やっぱり先輩方が一緒にいてくれた、偉大な先輩方が近くにいるっていうのは自分の中でも精神的な落ち着きにつながり、安心感がありました。

中村 5周年コンサートを広島グリーンアリーナでさせていただいたのが記憶に残っています。広島で一番大きい会場ですし、STU48だけであの会場に立てると思っていなかったので、本当に立てると決まったときはすごくビックリしました。たくさんの方が広島に集結して、一緒にお祝いして、観にきてくださってとても嬉しかった記憶があります。ペンライトも綺麗だったし、初めてトロッコにも乗って、大きいコンサートならではの演出がいっぱいあってすごく印象に残ってます。また今のメンバーでもグリーンアリーナに立ちたいなと思います。

― 新たにSTU48として思い描く未来像はありますか?

石田 最近、同期や後輩メンバーが卒業していってみんな不安な気持ちもあったんですけど、だからこそ7周年ツアーを自分たちの力で盛り上げなきゃっていう気持ちをひとりひとりが持っているのが、グループとしてすごく素敵だし、成長したなと思っています。でもステージの映像を客観的に見てると、もっとまとまったり団結できるなあという要素がたくさんあるんです。パフォーマンスがアイドルの原点だし、ステージが一番大事だと思うのでみんなでもっともっとレベルを上げていきたいなと思います。あと、個人的にはソロコンサートをまた絶対したいのと、演技やテレビの仕事もいっぱい挑戦できるように頑張ってSTU48の名前を広めていきたいです。

中村 やっぱりパフォーマンス力は、先輩方はもちろん、後輩もめちゃくちゃすごくて。それを見て刺激を受けて、自分も人を感動させる、心を動かせるパフォーマンスをしたいなっていうのはずっと考えています。さらに個人としてもっとそこを磨いて、STU48全体にもそれがつながっていけばいいなって思ってます。

高雄 STU48の楽曲にはメッセージ性がたくさんあるので、そういうのをしっかり伝えていきたくて。パフォーマンスや歌で全部で伝えて、それでファンの方が「明日も頑張ろう」とか前向きな気持ちになってくれたらいいなと思います。当たり前のことかもしれないんですけど、そういう初心を忘れず「見てたら元気が出る」って思っていただけるアイドルになりたいです。

岡田 やっぱりもっと大きなステージに立ってみたいっていう気持ちがすごくあります。あと先日、サンフレッチェ広島が新しいスタジアムを広島市内に建設したので、そこのナイトゲームを見に行ったんです。その日は満席で、スタジアムの中で光ってるペンライトがいつも見てるアイドルの現場みたいで。いつかこの大きなスタジアムで、アイドルとしてステージに立ってる自分がいたらいいなと思い描いています。

― アルバムには新曲だけでなく、これまでにリリースした楽曲も収録されています。

中村 私は『風を待つ』が一番思い出深いです。STU48に入って、初めて選抜に選んでいただいて参加することが出来た楽曲で、初めてのMV撮影だったんですけど、すごく過酷でした。真冬に尾道をダッシュするノーカットの撮影ですごくしんどかったけど、そのときのMVを見たらなんかもう、めちゃくちゃあの時の感情とか気持ちとか、いろいろなものが蘇ってきます。

岡田 私は『暗闇』がすごく思い出深いです。私は広島県出身で、地元で初めてのAKB48の姉妹グループとしてSTU48ができた時、「地元でアイドルグループができたんだ!」って。初めて1stシングルの『暗闇』を聴いた時に、今まで聴いてたアイドルの曲とはまたちょっと少し雰囲気が違っていて、加入する前からすごく自分の中で印象に残っていて、それがきっかけでSTU48を曲から好きになりました。

高雄 『思い出せる恋をしよう』です。この曲はもう聞いてるだけですごくハッピーオーラというか、かわいい曲で、MVも瀬戸内の景色がすごく綺麗ですし、私が加入してから初めて参加できたシングル表題曲のMVなので、思い入れがあります。駄菓子屋さんの前で学生みたいにはっちゃけたりして、青春時代を体験できました。

石田 私は『花は誰のもの?』です。この曲でたくさん音楽番組に出させていただいたり、街中でこの曲を聴くこともすごく多くて、一気にSTU48を知っていただけた曲なんじゃないかなと思います。この曲の歌詞は平和を願うものなんですけど、私たちは広島も含めた瀬戸内を拠点に活動しているので、音楽を通して平和への願いを伝えていきたいなと思います。

― アルバムのType Aには『花は誰のもの?合唱ver. STU48 feat. 島谷ひとみ』が収録されますが、レコーディングの際に意識したことは?

石田 学生時代の合唱コンクールを思い出しながら挑みました! ハモリは本当に苦手なんですが、学生になりきって頑張りました。合唱コンクールといえば、中3の時に学校内のコンクールで1位になって、地域にあるそれぞれの中学校の1位が集まるコンクールに行ったのが思い出です。何の曲を歌ったかは覚えてないけど、その時の経験が今回活かされているかもしれないです(笑)。

― 7周年ツアー真っ最中の皆さん(取材時)。ツアーでは初めてSTU48を観に来るという方も多いと思いますが、そうした方々に向けて何か心掛けていることはありますか?

岡田 私は昔から「笑顔がいいね」って言ってもらうことが多くて。自分でも笑ってる瞬間が多いのかなと思うんですけど、自分の得意な笑顔を初めて見てくださった方にたくさん届けたいです。ステージはメンバーも来てくださった方もすごく幸せになる空間なので、パフォーマンスも含め、たくさん笑顔を届けて初めての人を笑顔にさせてあげたいなと思います。ステージからお客さんの表情は結構見えるので、ニコッと笑いかけた時にニコッと返してくださったりすると嬉しいです。

高雄 やっぱりライブって会場に来てくださっている方とメンバーとかいろんな方が作り出す一体感でできるもので、「同じものは一つない」っていう感じがします。初めて来てくださった方はコールなどの声の大きさにちょっとびっくりするかもしれないんですけど、一緒に参加しているみたいな、あの場で一緒に作り出しているっていう空気感や雰囲気を感じてもらえたらいいなって思ってます。

中村 今回は客席のところまで行く「練り歩き」っていう演出があって、それがファンの方の一番近くに行ける時だと思うので、その時に「あ、この人はじめてなのかな」みたいな方を見かたときは積極的に「一緒に楽しもう」っていう感じで盛り上げたりします。やっぱり最初ってノリ方とかが分かんなかったりするだろうし。そうすると結構笑顔になって盛り上がってくださることが多いので特に心がけています。

石田 初めての方はきっとあまり推しも定まってなかったりすると思うんですけど、私はもう会場にいる人が全員自分のファンだと思っていっぱいレスするようにしています。「みんな私を観に来たんだ」ってぐらいの気持ちで自信を持ってステージに立っています。

― ツアー初日には、アルバムのリード曲『愛の重さ』が初披露されました。中村さんはこの楽曲で初の単独センターを務めます。

中村 センターだと初めて聞いた時、最初はすごくビックリしたんですけど、嬉しかったです。いろいろとグループが変化して行くタイミングでしたし、そしてこの1stアルバムっていうすごく大事なアルバムで、まさかセンターを任せていただけると思ってなかったので、聞いた時は驚いたんですけど、もう「全うしよう!」「引っ張っていきたい」っていう気持ちになりました。(センターに選ばれたことを)家族に一番に報告して、めちゃくちゃ喜んでくれたんですけど、友達とかにはまだ何も言わずにいて。いろいろと解禁された時に「おめでとう」っていっぱい言ってもらいました。

― パフォーマンスを初披露した時はどんな気持ちでしたか?

中村 やっぱりすごく緊張しましたね。そのタイミングで選抜発表もあって、『愛の重さ』って結構重ための曲で、それをどう表現しようか考えてたので、緊張してたんですけど、ファンの方がすごく喜んでくださって嬉しかったです。

― では『愛の重さ』にちなんで、皆さんの「思わず愛が重くなってしまうもの」を教えてください。

岡田 和食や和菓子、抹茶がすごく好きで、小さい時から祖父の影響でよく食べています。最近は、旅行先のお土産コーナーに和菓子や和を感じるお菓子があったらそれを買って、ゆっくり味わいながら食べたり、駄菓子屋さんに行ってイートインスペースで抹茶と一緒にいただいたり、自分で自宅用に持って帰ったりしています。この前も島根県に行って6、7個お菓子が入った箱を選びきれなくて、結局4箱ぐらい買って一緒に住んでる姉と食べました。けど割合的に私が半分以上食べちゃって…なんかこう1つを選べなくて「全部食べたい」「全部美味しそう、かわいい」ってなっちゃうんですよね(笑)。

高雄 私は洋服を買うことです。やめよう、やめようって思ってるんですけど、もう本当に止まらなくて(笑)。洋服の配達が3つぐらい一気に自宅に届いた時もありました。店舗でもオンラインでも買っちゃうので、一緒にいたメンバーとかいたら止めて欲しいです! 最近、今までとはちょっと違った系統のワンピースを買ったのでそれを着てお出かけするのがめちゃくちゃ楽しみです。

石田 私の愛が重くなるのは、食べ物全てなんですけど、お仕事の時は一番に取りに行くし、一番に確保したいし、なんか本当に食べ物への愛が強いなと思います(笑)。最近は油そばにめっちゃハマってて、広島にも美味しいところがあるんですけど、東京駅でメンバーと一緒に行ったお店がめちゃくちゃ美味しくて、早く食べに行きたいです! 私は味変が本当に大好きで、もうとにかくいろんなものを試したい人なのでそれが油そばにハマったきっかけかもしれないです。

中村 食べ物続きで申し訳ないんですけど(笑)、私はラーメンがすごく好きなのでラーメンに対して一番愛が重くなるかもしれないです。特に二郎系のラーメンが好きで、野菜も油もニンニクもマシマシみたいな感じのこってり系が大好きなんです。自分へのご褒美に食べます! 撮影終わったなと思ったらすぐに行きます。

― ツアー初日には『愛の重さ』だけでなく、アルバムのType Bに収録される『月と僕と新しい自分』も初披露されました。それにちなんで、最近発見した自分やメンバーの新しい一面を教えてください。

高雄 新キャプテンの岡田あずみちゃんは、研究生だった頃から研究生全体のリーダーみたいな感じだなと思ってたんですけど、意外とおっちょこちょいらしくて(笑)。ダンスの先生が「岡田はおっちょこちょい」って言ってました。よく飲み物もこぼしたり、物も落としたり、おっちょこちょいエピソードがたくさんあるとマネージャーさんからも聞いたので、いろんな一面があるんだなあって。私もそういうおっちょこちょいを目の当たりにしたいって思ってます。

― そんな岡田さんが思う自分自身の新しい一面は?

岡田 えー(笑)。私の新しい一面はちょっと変わってるんですけど、アニメの『HUNTER×HUNTER』を最近観始めて、アニメを観てると“推しキャラ”みたいなのってできたりするじゃないですか。今まで私は優しくて好青年的なキャラクターにハマることの方が多かったんです、THE 王道主役キャラみたいな。でも、今回は今まで全然好きになるタイプじゃなかったのに、幻影旅団のフェイタンというキャラクターが敵キャラっぽい感じで、すごくハマっちゃいました。

― 中村さんはいかがですか?

中村 そうですね…石田千穂ちゃんなんですけど、最近体の柔らかさを披露してくれて。私、千穂ちゃんの体が柔らかいとか全然知らなくて「見て見て!」っていっぱい開脚や柔軟を披露してくれて、これはあまり知られてない新しい一面だってなりました。

石田 ストレッチとか家でもしてなくて、生まれつき柔らかいんです。だから舞ちゃんに披露できて嬉しいです。

― いつかそんな体の柔らかさを生かしたパフォーマンスを見てみたいです!石田さんは自分が思う新たな一面はありますか?

石田 私は一カ月ぐらい前に初めて吉本新喜劇のお笑いを見に行って、そこからハマってもう3回見に行ってるんです。自分がまさかお笑いにハマると思ってなかったので、それは新しい一面だなと思います。

― さて、「勝手に!四国観光大使」の皆さんはついに今年3月、四国運輸局が初めて公認する「四国観光大使」に就任しました。

中村 みんなすごく四国が大好きです! 私は愛媛県出身なんですけど、どの県もすごく好きなので「4県全部巡りたい」っていう思いはすごくあって。高知県は瀬戸内エリアに含まれてなくて、なかなか行く機会がないので、高知県にも行って観光大使ならではのイベントにも出演したいです。あとはツアーやライブもいっぱいやりたいです。公認になりましたが、ユニット名は「“勝手に!”四国観光大使」でやっていきます(笑)。

― アルバムのType Bにはユニット曲「小豆島へ行こう」が収録されますね。

岡田 すごくキャッチーな歌詞とメロディが特徴的な曲です。頭の上に指を一本立てる「小豆島ポーズ」という簡単に真似したくなるような振り付けや、口ずさみたくなるようなキャッチーな歌詞がすごく印象に残りやすいので、SNSなどで初めて聞く方にも広まっていってほしいなと思います。

― 最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします。

石田 これまでのSTU48も最高でしたが、今後のSTU48はもっともっと最高になること間違いなし!なのでアルバムを通してもっと私たちの魅力を伝えられたらなと思います。よろしくお願いします!

岡田 私は今回、3代目キャプテンに就任させていただいて、STU48としてもこれまで引っ張ってくださっていた先輩たちが卒業され、新体制となってこれからの8年目が進んでいきます。そこに期待感と楽しさを持って、皆さんと一緒に進んでいけるような8年目にしたいなと思ってますので、ついてきてくださったら嬉しいです。よろしくお願いします!

高雄 1stアルバムということで、メンバーにとってもファンの方にとってもすごく大切な一枚だと思うので、ぜひゲットしてもらいたいです。アルバムについてたくさん語り合えたらいいなと思っています!

中村 いつも応援してくださっている方にとっては、本当にもう待ちに待った待望のアルバムって感じだと思うんですけど、タイトルのように「懐かしいな」って気持ちに一緒になってくださったら嬉しいです。8年目の私たちもカッコよく見せていけたらいいなと思うので、ぜひついてきてくださったら嬉しいです。アルバムいっぱい聴いてください。お願いします!

【プロフィール】
STU48
国内6番目のAKB48姉妹グループとして2017年3月に誕生。「瀬戸内」エリアを拠点に活動しており、グループ名のアルファベットSTUは、瀬戸内(SETOUCHI)に由来する。
公式サイト:https://sp.stu48.com/

(取材・文 須田真輝絵)

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