柏木ひなた、大切なファンに届けたいソロデビュー曲。エビ中での12年とこれから！

柏木ひなたさんが、6月28日にシングル『From Bow To Toe（読み：フロームバウトゥトー）』ソロデビューする。2010年11月に私立恵比寿中学のメンバーとしてアイドルデビューし、2022年12月16日に開催された柏木ひなた卒業公演「smile for you」にて、私立恵比寿中学としての12年間の活動を終えた。2018年の舞台『タイヨウのうた〜Midnight Sun〜』ではヒロインの雨音薫役を務めるなど、映画やドラマなど幅広く活躍。2020年には、テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」で「令和アイドル界スゴいボーカリスト10人」にも選出され、エビ中時代にも全国主要都市ワンマンツアーを2回成功させている。2023年3月末よりソロシンガーとして本格的に始動し、大きな注目を集めている。

〈INTERVIEW〉

— エビ中（私立恵比寿中学）の卒業から、ソロデビューまで。

元々この業界に入ったときの夢が、1人で歌って踊ることっていうのが一番にありました。その夢を持ちつつも、アイドルとしての楽しさ、みんなでやっていく楽しさっていうのを知ったので、12年間アイドルグループで活動させていただくことができました。

エビ中は楽曲がすごく強くて、それを歌うことに対する意識っていうのもすごく高かったので、グループとして音楽をやりつつも「いつかはソロで挑戦したいな」という気持ちが徐々に出てきたんです。2020年くらいに自分がエビ中に入って10年っていうところが区切りかなと思って、10年間頑張ったのでまたここからはソロとしていろんなことに挑戦していきたいなと思うようになりました。

その後に生誕祭ライブがあって、私は2021年、22年とソロでバンドの皆さんとやらせていただいた時に、そこで改めて1人で歌う楽しさっていうのをたくさん知り、挑戦したいなという気持ちがより強くなりました。そこから体調のこともあるんですけど、休んでいたときに客観的にグループを見て、私がいなくてもこのグループは絶対大丈夫だなっていう、みんなをすごく信頼しているので勝手な自信というか確信があり、22年の12月にグループを卒業して、ソロとしてのデビューになりました。

— 『From Bow To Toe』というタイトルに込めた想いを教えてください。

そのまま訳すと「頭からつま先まで」っていうような意味になるんですけど、自分もパフォーマンスする人間なので、やっぱり音楽って全身で楽しむものだなと思っていて、こちらも全身で音楽をお届けするので、皆さんにも全身で音楽を感じて楽しんでいただきたいなという想いを込めて、このタイトルを付けさせていただきました。

— デビュー曲はファンの皆さんへのメッセージのように感じました。グループからソロになり、改めてファンの存在をどのように感じていますか？

ファンの皆さんの存在はすごく大切に思っていて、自分の中で一番大事なものですね。こうやって活動できていることも当たり前ではなくて、昔インディーズだった頃とか、お客さんが全然入らなかったことも体験してきているので、今こうしてファンの方の有り難みというか、それがすごく沁みていますし、嬉しいことがあったら自分のことのように喜んでくれるのってなかなかないことだし、まして私はエビ中に12年いて、好きなことを12年間やってきたけど、12年間もずっと好きなものや好きな人を一途に思って追い続けるって、そうできることではないと思うんですよね。それをファンの方は私に向けてくれているって、本当に感謝だし本当にありがとうって、その好きな人っていうのが私でいてくれて、すごく嬉しいなって思うので、ソロになって、きっと「エビ中時代の私が好きだった」っていう方もいらっしゃると思うし、その頃も含めて応援していただいている方もいらっしゃると思うんですけど、どのファンの方に対しても、これからのソロで改めて恩返しができればいいなと思ってます。

— 今回の楽曲の注目して欲しいところを教えてください。

今回、楽曲に関しては制作会議の曲選びの段階から一緒に参加させていただきました。ソロデビュー1曲目ということなので、派手に華やかにいきたいなっていうことで、こうやって幕開けを感じさせるような楽曲を選ばせていただいています。歌詞に関してもメッセージ性を大切にして、ダンスもちゃんとダンサーさんがいて踊るのも久しくなかったので、そこで改めてソロになったことを実感しましたし、全体を通して一つのミュージカルを見ているような気持ちで楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。

— アーティスト写真のテーマカラーがオレンジですが、メンバーカラーを意識したものですか？

アーティスト写真に関しては、12年間オレンジをずっと続けてきて、卒業したばっかりっていうところもあってオレンジを入れさせていただきました。これからに関しては特にイメージカラーというものはなくって、オレンジも使うだろうし、他の色だって使うだろうし、実際に今回のMVに関しては真っ赤な衣装で撮影しました。私は特にカラフルなものが大好きなので、むしろいろんな色をどんどん使っていきたいなと思っています(笑)。

— 普段からヘアカラーも印象的ですよね。

すぐ変えたくなっちゃうんです！「お楽しみに」って。事務所にはちゃんと先に確認だけはしています！何色かは言ってないんですけど(笑)。可愛い色にしたいなって。

— グループからソロになって変わったこと。

大人数でいたところから1人になるって寂しいもんだなって思いますね。個人のお仕事とか舞台の稽古中とかで抜けることは多かったんですけど、でもやっぱり帰ってきたらみんながいる安心感というか、自分の“帰る家”みたいなものがあったなと思うんですけど、1人になると全部1人なので、何でもちゃんと自分で責任持ってやんなきゃいけないなって、今まで以上にちゃんと自分と向き合って考えなきゃいけないなっていう時間がすごく増えましたね。それが一番大きい変化かなと思います。

— 自分の時間は作れるようになりましたか？

そうですね。卒業してからは長期間のお休みをいただいたりもしていたので、家でゴロゴロしたりとか、実家に帰ったりもしてましたし、ゆっくり過ごしていました。

— この夏にしたいことは？

夏こそ絶対ヘアカラーを変えたいし(笑)、小学2、3年以来、海に行っていないので、日焼けに気をつけつつ海に行きたいです！あとは、やっぱりライブがしたいですね。まだ全然自分の楽曲は少ないんですけど、夏か夏以降でもライブが一番早くやりたいなって思います。フェスもありますし、野外は気持ちいいっていうのは「ファミえん（エビ中夏のファミリー遠足）」で経験しているので、いつか自分も野外でできたらいいなって。今は楽曲が少ないのでMCを頑張らなくちゃいけないんですけど、今後楽曲も増えていくので30分くらいだったら大丈夫です(笑)。

— ソロシンガーとして達成したい目標。

大きい場所でライブしたいっていうのはもちろんあるんですけど、今までエビ中としてジャンルに囚われずいろいろな楽曲を歌ってきて、ソロになっても「絶対こうゆう歌じゃないとやだ！」っていうのは決めずに、いろんな楽曲に挑戦していきたいです。耳に残る、長く人の心に残るような曲を歌っていけたら、そんなアーティストになれたら一番嬉しいです。