グランプリは中央大2年・成實陽菜、自分の考えをニュースと共に伝える素晴らしさを胸に応募。1300人超の頂点に<第2回学生アナウンス大賞>

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2021年3月24日(木)、全国の大学生・大学院生を対象とした、次世代を担うアナウンサーを発掘するコンテスト『第2回学生アナウンス大賞』の表彰式が東京・台場のフジテレビにて行われた。

『学生アナウンス大賞』とは、全国の大学生にアナウンサーを目指すキッカケを与えるべく、フジテレビが運営する『アナトレ』の全面協力のもと2021年より発足したコンテスト。今回は1,300人を超えるエントリーがあり、書類審査やオンラインによるグループ面談などを経て14名のファイナリストを選出。ファイナリストはそれぞれ1分間の自己PRを行い、厳正なる審査の結果、中央大学2年の成實陽菜さんがグランプリに輝いた。

<グランプリ>
成實陽菜 (中央大学2年)

白いブラウスと黒のパンツとで登壇し、女性のファイナリストの中では唯一のパンツスタイルが目を引いた。この日の衣装は母と一緒に選んだとのこと。
1分間の自己PRでは自身が所属するゼミについて紹介した。成實さんは地球温暖化やジェンダー問題といった「地球規模課題」について考えるゼミに所属しており、これらの地球規模課題を解決する方法について日々討論を重ねているという。『自分の行動で地球が変わると考える人は少ないのではないか』と感じていることから、「アナウンサーになったら、情報を他人ごとではなく当事者として考えられるように伝えたい」と語った。そして、最後には「自分の声で正確な情報を多くの人に届けられるアナウンサーになりたい」と理想のアナウンサー像で締めくくった。
グランプリの受賞が発表されると「今この場に立っているだけでも信じられないです。こういった素敵な賞をいただけて嬉しく思います。有難うございます」と喜びと感謝の気持ちをコメントした。また、グランプリの副賞である『めざましテレビ』学生リポーターの就任に関して「初めてのことばかりで不手際もあるかと思いますが、明るい情報を届けたい」と意気込みを語ると、MCの藤本万梨乃アナから「一緒に頑張りましょうね」と温かなエールが送られた。最後に今後の目標について尋ねられると「憧れの三田友梨佳アナウンサーのように明るく、そして正しい情報を自分の声で届けられる素敵なアナウンサーになりたいと思います」と笑顔でコメントした。

<成實陽菜さん INTERVIEW>
地球規模課題について興味を持っている成實さんだが、その中でも今一番興味があるのは「車」だという。ゼミで電気自動車の発展・普及やそれに伴う充電スタンドの拡充について考えているだけでなく、アルバイトもレンタカー店でしているそうで、車への関心の高さがうかがえる。自己PRで触れていた地球規模課題をまさに自分事として考え行動に移している成實さんの言葉からは、現役のアナウンサーに通じる説得力と重みを感じることが出来た。
また、今回の学生アナウンス大賞の応募にも憧れの三田友梨佳アナウンサーが関係していると語ってくれた。三田アナのように自分の考えをニュースと共に伝えられるのは素晴らしいと感じたことが今回の応募に繋がったという。学生アナウンス大賞では書類審査からグループ面談など様々な審査が行われるが、その中でも成實さんの印象に残ったのは三次審査のカメラテスト。めざましテレビのスタジオで行われたカメラテストでは、その空気感に圧倒され「自分が思った以上に話せなかった」と振り返った。緊張感ある審査を乗り越えてグランプリをつかんだ成實さんがめざましテレビの学生リポーターとして活躍する姿を見るのが待ち遠しい。

<CanCam賞・フジテレビアナトレ賞>
友廣南実 (同志社大学2年)
CanCam賞・フジテレビアナトレ賞に選ばれたのは、同志社大学2年の友廣南実さん。ミスキャンパス同志社2021のグランプリ受賞歴や気象予報士の資格を持つ。自己PRでは、サッカー部のマネージャーを務めていた高校時代のエピソードを紹介した。「人のために」がモットーだという友廣さん。部員80人分のボトルを担いで走る毎日だったが、選手の「今日もやり切った」という笑顔を見ると頑張ることが出来たという。
また、急な悪天候で練習が中断することが何度もあり「天気が予測できたら選手のためになるのでは」と考えたことが気象予報士の勉強に繋がったそうだ。気象予報士の試験は難易度が高いことで有名だが、友廣さんは「4年間どんなに忙しくても毎日必ず向き合い続けた結果、何とか8回目の受験で合格することが出来ました」と、根気強く挑戦し続けて合格をつかみ取ったことを明かした。そして、「次はアナウンサーとして誰かの原動力になれるように頑張ります」と意気込んだ。

<友廣南実さんINTERVIEW>
審査では、グランプリの成實さん同様カメラテストが印象に残っているそう。受賞式当日の自己PRでは堂々としている姿が印象的だったが、「途中で真っ白になって…」とその舞台裏を明かしてくれた。ミスキャンパス同志社2021でもグランプリを受賞している友廣さんは「ちょっとした言葉に責任感を持つということをミスコンで学んでいたので、語弊が無いような言葉選びが出来たんじゃないかなと思います」と、ミスコン活動からの学びを語ってくれた。また、マネージャーの活動とアナウンサーという仕事の繋がりについて尋ねると「選手の裏での思いなどに寄り添ってきたので、現地で拾われない声であったり、あまり表に出ていないような人々の考えであったりを伝えられるといいな」とコメントした。


<フジテレビアナトレ賞>

岩﨑陽 (明治大学1年)
フジテレビアナトレ賞には、友廣さんと共に明治大学1年の岩﨑陽さんが選ばれた。
明治大学硬式野球部のマネージャーとして活動する岩﨑さんは「将来は誰よりも熱い実況をして、スポーツの魅力と、スポーツが生む感動や興奮を視聴者に届けたいです」と力強く語った。


<モデルプレス賞>
瀧口麻衣 (同志社女子大学2年)
モデルプレス賞に選ばれたのは、同志社女子大学2年の瀧口麻衣さん。セント・フォース関西に所属。
瀧口さんは4歳からなぎなたを始め、高校時代には日本一に輝いた。1分間の自己PRでは、監督の言葉に心を動かされたことが日本一をとるきっかけになったと紹介。この経験から「将来はアナウンサーとして人の心に届く、きっかけとなる言葉を届けたい」と強い思いを語った。

○ファイナリスト一覧○
関田日向(日本大学2年)
瀧口麻衣(同志社女子大学2年
小川実桜(神戸大学2年)
川田雪葉(明治大学2年)
段木涼太(駒澤大学2年)
友廣南実(同志社大学2年)
吉澤真彩(上智大学2年)
山内英一郎(青山学院大学1年)
高濱優生乃(法政大学2年)
有賀怜香(明治大学1年)
野見山大(明治学院大学2年)
岩﨑陽(明治大学1年)
大場舞桜(聖心女子大学2年)
成實陽菜(中央大学2年)

【開催概要】
「第2回学生アナウンス大賞」
■開催日:2022年3月24日(木)
■主催:第2回学生アナウンス大賞実行委員会
■特別協力:めざましテレビ/フジテレビアナトレ/CanCam/modelpress/MISCOLLE
公式サイト:https://www.announce-award.jp/
アナトレ(フジテレビのアナウンサースクール):http://anatore.fujitv.co.jp/


(取材・文 児玉瑞歩)

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