後藤真希さんがLIVE TOUR 2022 『歌ってみた~Songs of You and Me！~』を開催する。前回のBillboard Liveでも存分に発揮された歌唱力。今回はカバー曲を楽しむことができるだけでなく、公演終了後にはグリーティングもできる贅沢なライブとなっている。また、最終日の9月23日は37歳の誕生日当日ということで、藤本美貴さんをゲストに迎えたバースデースペシャルイベントも開催される予定。現在、YouTubeチャンネル「ゴマキのギルド」では、「＃歌ってみた30曲」「#とにかく歌ってみた」 として今回のライブツアーと連動した楽曲が順番に公開されている。
今回のインタビューではライブツアーの見どころだけでなく、モーニング娘。時代から現在までを振り返り、今だから言える話まで聞くことができた。
-まずはライブツアー決定おめでとうございます！ 開催が決定したときの心境を教えてください。
後藤真希 ありがとうございます！ 去年Billboard Liveを開催して、追加公演も今年3月に開催させていただいてからそんなに間も空いていなかったので、半年くらいでまたツアーができる、やるんだって思って。いきなり歌う機会が増えたので、ファンのみんなもすごく喜んでるんだろうなっていうのが最初に思うことです（笑）。
-現在、YouTubeチャンネル「ゴマキのギルド」でアップされている歌ってみた動画を拝見しました。思い出の曲から最新の流行曲まで幅広い印象ですが、どのように選曲されていますか？
後藤真希 もちろん、自分が歌いたいなと思っている曲から選んでいます。あとは、自分だけで選ぶとどうしても「これはちょっと知ってる人が少ないんじゃないか？」という曲もあるし偏ってしまうので、スタッフの皆さんと相談しながら決めています。
-以前、あか組４（ハロー!プロジェクト時代のシャッフルユニット）の「赤い日記帳」セルフカバー動画で「あの頃はこんな子供が歌える曲なのかと必死に頑張ってたな」とコメントされていました。当時、まだ自身に経験のないような内容の歌詞のときにどのように表現していましたか？
後藤真希 当時は振付の夏まゆみ先生に「歌詞を理解してきて」という感じで言われて、自分なりにやっていたんですけど…今思えば何一つできてなかったな、と。やっぱり物事って経験したりしないと、頭のなかにも景色が出てこないんですよね。でも良い方法があって、それはドラマを見ること！ 小説はあまり読まないタイプでしたが、ドラマと漫画はいい材料でした。あとは年齢をどんどん重ねていって色んな心境の変化が生まれてくると、いつの間にかもう自然に。色んな恋愛の歌も、一枚の写真を見ているかのように表現ができるようになっているんじゃないかなと思ったりもします。最近は、恋愛の歌だけど、恋愛としてあまり歌わないという風にもなってますね。
-それはどういう風に恋愛じゃない部分で表現していくんですか？
後藤真希 恋愛をしてる人から見たら恋愛の歌に見えるであろう曲ってあるじゃないですか。例えば、「君」「僕」という人物が出てきたり。その「君」を、自分自身で私のことだと思って歌ったりしますね。もしくは、自分のお仕事や人生に例えて歌ったり。
-「好き」という言葉も、対象が様々だからこそ表現に深みが出るんですね。
後藤真希 だから時期によって、その曲が歌えるのはその時しかないんだろうなって思います。
-モーニング娘。、ユニット、ソロ…これまで数多くの曲を歌われてきましたが、中でも苦労した曲はありますか？
後藤真希 「赤い日記帳」は、蚊の鳴くような声で歌う感じだったので大変だったんですよ。それをテレビでやろうとしたら全然聞こえないんですよ！ だからレコーディングと、テレビ番組で歌わなきゃいけない時の歌い方をちょっと変えないといけないから大変だったなって思いましたね、あの頃は。
-「赤い日記帳」以外の曲でも苦労したことはありましたか？
後藤真希 夏になるとつんく♂さんがシャッフルユニットを作るんです。あか組４もシャッフルの一部だし、他にも「サマーレゲエレインボー～♪」とか、色んな曲を歌ってました。その企画で自分がどのグループに属するかでやっぱり大変さもまた変わりますね。普段はあまり絡まないハローメンバーとレコーディングしたり、ダンスレッスンしたりするので、「どんな人なんだろう？」みたいな（笑）。
-ユニットによって大変さが変わるとのことでしたが、「実はあのユニットに入りたかったなあ」「こっちの曲を歌いたかったなあ」とかはありましたか？
後藤真希 ありますね（笑）。あか組４のときはバレリーナみたいな丈の短さの衣装だったんですよ、私。当時ちょっとぽっちゃりし始めてたので「脚とか出したくない！」ってその短さにすごい抵抗があったんです、女の子ですから。当時は子供だったので、衣装でこっちがいいとかあっちがいいとか、どうせだったらみんなで脚を見せてる制服っぽい衣装の青色７の方がよかった、とかはありましたね。
-つんく♂さんに「光線系」と評される唯一無二の歌声をお持ちですが、日々のボイストレーニングや歌う際に心掛けていることはありますか？
後藤真希 「歌ってみた」をする日の前日もそうですけど、歌う前は朝わりと早めに起きて声出しをしっかりめにします。朝起きて自分なりに発声をして、体を広げて動かすとか。そういう感じでちょっと整えて、というのは絶対やりますね。喉の周りを緩めるというか、もちろん声も低いところからファルセット（高い裏声）まで、いろんな音域で散々出して、30分くらいはずっとあーだのこーだのってバーッて言ってます（笑）。
-後藤さんご自身にとって「歌」とはどんな存在、どんな気持ちで向き合っているものですか？
後藤真希 ライブとか
-歌うこと自体が目的というよりも、歌はファンの方と交流するための手段という捉え方なんですか？
後藤真希 そういった感じでもあるし、あとはやっぱりファンのみんなからしてみても、そういうライブの機会が無いと会えなかったりもするので…。自分の今まで披露してきた、シングル・アルバムで出した曲以外にも、今回のライブはカバー曲で今までのライブとは違うメニューになると思うので、「あ、こういうの歌うんだ」とかセットリストを楽しんでもらえるのかなって色んなことを妄想しながら前向きに歌っている感じです。
-まだ「#歌ってみた30曲」企画の中で未公開の曲もありますが、これから披露する曲のヒントを頂けないでしょうか…？
後藤真希 …グループ曲があります。
-お一人で歌われるんですか？それともゲストも登場しますか？
後藤真希 1人で歌ってます…けど大変なんです（笑）。だから歌割で分けてます。例えば、メインボーカルが2人のグループだとしたら、片方のパートを歌ってから、もう片方を歌うっていう録り方をしてます。なのでYouTubeでは画面も2分割で見られるような感じにしたりとか…。
-YouTubeとライブでファンの方の楽しみ方も変わりそうですね。
後藤真希 そうですね。ライブだとなかなかグループ曲って難しいので、その場合は「歌ってみた」のYouTubeの方で楽しんでもらえるような歌になってるのかなと思ったり。
-9月23日の公演にはスペシャルゲストとして藤本美貴さんの出演も決定しましたね！ゲストも含め、今回のライブツアーでファンの方に一番注目してほしいポイントはどこですか？
後藤真希 一応、エモいやつを披露する予定です。たぶん私がモーニン
-逆に新規のファンでも楽しめるポイントはありますか？
後藤真希 先にライブで見て、改めて過去の映像を振り返るっていう楽しみ方もありますよね。「あーこういうことだったの！」「こういう風にやってたんだ！」って楽しめるから、新しいファンの方で、昔を知らなくてもそういった意味でライブが終わってからも楽しむことができるのがいいのかなって思います。
-最後に、今後のお仕事の展望やチャレンジしてきたいことを教えてください！
後藤真希 今後、いろいろチャレンジするであろうことが見えているので、
-ファンは大人しく待っているしかないですね（笑）。
後藤真希 そうなんです…私のファンはMが多いっぽいので（笑）。
■後藤真希 LIVE TOUR 2022 『歌ってみた~Songs of You and Me！~』■
＜大阪公演＞
会場YES-Theater
日時2022年9月10日（土）
昼公演 開場15:00 開演15:30
夜公演 開場18:00 開演18:30
＜愛知会場＞
会場NAGOYA ReNY limited
日時2022年9月17日（土）
昼公演 開場15:00 開演15:30
夜公演 開場18:00 開演18:30
＜東京会場＞
会場恵比寿ガーデンホール
日時2022年9月23日（金・祝）
開場15:00 開演16:00
後藤真希 バースデースペシャルイベント(仮)
＜東京会場＞
会場恵比寿ガーデンホール
日時2022年9月23日（金・祝）
開場19:00 開演19:30
チケット詳細はこちら↓
https://avex-management.jp/
【プロフィール】
ごとうまき
1985年9月23日生まれ 東京都江戸川区出身 13才でモーニング娘。のメンバーとしてデビューし、数多くのヒット作に参加。その後、ソロアーティストとして活動中。現在2児の母。
■Instagram https//www.instagram.com/goto_maki923/
■Twitter https//twitter.com/gotomaki923
■YouTube
「ゴマキのギルド」 https//www.youtube.com/channel/UCpZwrtcPizMdC4rlbGDZOKg
「ゴマキとオウキ☆」 https//www.youtube.com/channel/UC7a-9oGxX5pF-DvRaiY88qg
撮影 大塚素久（SYASYA）／取材・文 伊藤愛花
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