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「宝島社」企業広告、今年も強烈なメッセージ「次のジョブズも次のケネディも次のアインシュタインも、きっと、女。」<これまでの広告も振り返る>

1998年より、強いメッセージ性を持った企業広告を発表している宝島社。2020年も、1月7日に新聞5紙に企業広告が掲載された。

今年は3テーマ5ビジュアルで、新聞各紙ごとに別の広告を掲載。本記事では、宝島社が明かした「広告意図」とともにビジュアルを紹介していく。

◆「次のジョブズも次のケネディも次のアインシュタインも、きっと、女。」

【広告意図】
この企業広告のテーマは「女性」です。「女性活躍推進法」が施行されて、はや5年。女性が“輝く”社会は実現されたでしょうか。そもそも女性が輝かない社会に未来はあるのでしょうか。

新しい時代になって初めてのお正月。女性こそが希望であることを改めて宣言し、わかち合いたいと思いました。その上で、すべての女性が自分らしく生きられるように何をするべきか、考えてゆければと思います。

◆「長寿先進国、おめでとう。」

【広告意図】

テーマは、「長寿先進国の幸福論。」

令和の日本は、長寿高齢化社会。少子化にも歯止めがかからず、2024年には3人に1人が65歳以上になると言われています。今年は待望のオリンピックイヤーでもあり、世の中には日々前向きなニュースが流れますが、将来に向けて漠然とした不安も漂っています。

そんな2020年お正月に、「長寿先進国、おめでとう。」というメッセージを掲げました。とかくネガティブにばかりとらえられがちな長寿高齢化社会ですが、ちょっと視点を変えれば、この時代のとらえかたが変わるかもしれません。この社会とどう付き合うか、この時代をどう生きるかを考えるきっかけになることを願います。

◆「ハンマーを持て。バカがまた壁をつくっている。」

【広告意図】

思えば、ベルリンの壁の崩壊は平成元年の出来事でした。月日が流れ、元号も変わり、令和も2年目に入ります。

でも、時代は本当に変わったのでしょうか?壁は本当に崩壊したのでしょうか?私たちは良い方向へ進んでいるのでしょうか?新しい年を迎えるにあたり、 この広告が、私たちを取り巻く世界情勢と、次の世界の価値観について考えるきっかけになれば幸いです。

◆樹木希林さん「死ぬときぐらい好きにさせてよ」

近年で、宝島社の企業広告が大きく話題となったのが、2016年1月に発表された「死ぬときぐらい好きにさせてよ」。2013年に全身のがんであることを公表していた樹木希林さんが、水面に浮かび、「死ぬときぐらい好きにさせてよ」という強烈なメッセージを投げかけた広告だ。

当時樹木さんは「『生きるのも日常、死んでいくのも日常」。死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。そういったことを伝えていくのもひとつの役目なのかなと思いました」と出演した理由を明かしていた。

2016読売広告大賞を始め、数々の広告賞を受賞した本作。死について向き合うきっかけを与えてくれる、今後も大切にしていきたい広告だ。

◆宝島社 企業広告を振り返る(一部)

・2019年1月
「敵は、嘘。」「嘘つきは、戦争の始まり。」

・2018年1月
「世界は、日本を待っている。」

・2017年1月
「忘却は、罪である。」

2016年1月
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」

・2012年
「ヒトは、本を読まねばサルである。」

・2012年
「君よ、散財にためらうなかれ。君の十銭で淺草が建つ。」

・2011年
「いい国つくろう、何度でも。」

・2010年
「日本の犬と、アメリカの犬は、会話できるのか。」

・2003年
「生年月日を捨てましょう。」

・2002年
「ことし、子供をつくろう。」

・2002年
「国会議事堂は、解体。」

・1998年
「おじいちゃんにも、セックスを。」

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