クリスマスイブの一夜限定で放送されたソフトバンクのCM。エレファントカシマシの宮本浩次さんが、サンタクロースに扮し、都会を見渡すビルの屋上からクリスマスソングの定番『Silent Night(きよしこの夜)』を歌い上げる内容だ。
ベルベット調のワインレッドのジャケットに、サンタクロースの帽子を被った宮本サンタ。コケティッシュになりがちな衣装を、ここまで渋く着こなせるのは、宮本さんの雰囲気があってこそ。
遠くに見える東京タワーをバックに、『Silent Night(きよしこの夜)』を歌い始める宮本さん。靴音を鳴らし、日本中に“歌のプレゼント”を届ける姿をカメラが追う。最後は、キラキラした東京の夜景を背負って一人歌い佇む宮本さんから、星空へと画面は流れていく。
しなやかな歌声と渋チャーミングな宮本さんに、震えが止まらなくなるCMだ。
放映直後からネット上でも、「突然流れて思わず見入ってしまった」「素敵なプレゼントをありがとう」「クリスマスだけなのがもったいない」「音源化してほしい」「この渋さが愛おしい」「鳥肌が止まらない」など感動する声が続出していた。
◆ロケ地は?撮影エピソードは?
この撮影は11月下旬の真夜中、11月1日にオープンしたばかりの渋谷スクランブルスクエアの展望施設「SHIBUYA SKY」で行われた。日本最大級の展望施設と話題の施設で、嵐の新曲「Turning Up」のPV撮影地としても注目を集めている。そんな同所でのテレビCM撮影は、今回が日本初だそうだ。
地上230mということもあって、撮影時には濃い霧が発生したそう。しかし宮本さんが「すごく幻想的というか、神聖な感じがする場所だったなという印象です」と振り返ったように、今回の演出ではプラスにはたらいた。
また、なんとアカペラで歌っていたという宮本さん。スタッフによると「それはCM撮影というより、ライブ前のリハーサルを彷彿とさせる」といった具合で、宮本さんの圧倒的な熱量を感じたそうだ。
そして現場での宮本さんは、防寒のために一切上着を羽織ることなく、帽子をかぶった本番用衣装のまま過ごし、宮本サンタになりきるため集中。ライブさながらの熱い思いで撮影に臨んでいたようだ。